ビットコインはこの数日、下落を続けている=ロイター

【ニューヨーク=吉田圭織】代表的な暗号資産(仮想通貨)のビットコイン価格が20日、急落した。一時、前日比3%強安の1BTC(ビットコインの単位)=8万6000ドル(約1350万円)台と7カ月ぶりの安値をつけた。

米連邦準備理事会(FRB)が12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを見送るとの観測が広がっており、投資家のリスク回避姿勢が強まった。米ヤフー・ファイナンスによれば、ビットコインの大口保有者による売却が価格の下落を引き起こした。

情報サイトの米コインデスクによると、ビットコインは米東部時間20日午後2時過ぎに一時、8万6000ドル台まで下げ、前日の同時刻と比べて3%強下落した。10月上旬に付けた最高値(12万6000ドル台)からの下落率は3割強となった。

主要仮想通貨の1つであるイーサリアムの価格も2700ドル台まで下がり、直近1週間で約1割超下落した。

20日の米株式市場ではビットコイン関連企業の株価も下落した。ストラテジー(前日比5%安)やコインベース(7%安)、ジェミニ・スペース・ステーション(7%安)、サークル・インターネット・グループ(4%安)がそれぞれ下げた。

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