韓国の李在明(イジェミョン)大統領は3日、外国メディア向けに記者会見し、台湾有事に関する高市早苗首相の国会答弁をめぐる日中の対立について「一方の肩を持つことは対立を激化させる要因になる」と述べ、慎重に対応する姿勢を示した。そのうえで「(韓国が)仲裁ができる部分があれば役割を果たすことが望ましい」とも語った。

 この日の会見は、尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領が非常戒厳を出してから1年になるのに合わせて開かれた。6月の就任以降、外国メディアのみを対象にした会見は初めて。

 李氏は最近、防衛当局間の交流の中止や見送りが相次いだ日韓関係については「互恵的な立場で協力し、解決されていない課題は議論して少しずつ解消していけばいい」と述べた。経済交流や安全保障協力、文化協力などは「いくらでもできる」とし、両首脳が互いの国を行き来する「シャトル外交」も継続する考えを示した。

 中国との関係については「地理的、経済的、歴史的、社会文化的に切っても切れない関係」であり、「安定的に管理することが重要だ」とし、できるだけ早く訪中して習近平(シーチンピン)国家主席と「幅広く議論したい」と語った。

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