
【ワシントン=共同】米首都ワシントンで州兵2人が銃撃された事件で、検察は2日、第1級殺人や傷害などの疑いでアフガニスタン国籍のラマヌラ・ラカンワル容疑者(29)を訴追した。AP通信は、容疑者が罪状認否の手続きで無罪を主張したと伝えた。
事件は11月26日午後2時過ぎにホワイトハウス近くの路上で発生した。捜査資料によると、容疑者は「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫びながら巡回中だった2人を銃撃。現場で銃にさらに弾を込めようとした際に制圧された。
トランプ政権は「テロ行為」と断定し、連邦捜査局(FBI)が捜査を主導。ワシントンのピロ連邦検事は、別の容疑でも訴追する考えを示している。
国防総省のウィルソン報道官は2日の記者会見で、事件を受けワシントンに展開する州兵は全員、武器を携行していると明らかにした。
国土安全保障省によると、容疑者はバイデン前政権下の2021年に米国に入国。政権はアフガンやイラン、ミャンマーなど今年6月に入国禁止・制限の対象とした19カ国を念頭に「第三世界」からの移民の受け入れ停止を発表し、規制強化に乗り出した。
銃撃された南部ウェストバージニア州の州兵2人のうち女性(20)が死亡。男性(24)は重体となり、病院で治療を受けている。
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