日本を訪問していたWFPのトップ、シンディ・マケイン事務局長は22日、横浜市でNHKのインタビューに応じました。

マケイン事務局長は、食料不足の程度が最も深刻な「飢きん」が発生していると発表されたガザ地区の状況について、「壊滅的だ。深刻な栄養失調がまん延し、人々は飢えで命を落としている」と強い懸念を示しました。

マケイン氏は「われわれはガザが必要とする規模の食料を届けることができる最大かつ唯一の組織だが、銃や戦車を向けられればそれが非常に難しくなる。道路が突然封鎖され、入ることができない」と述べ、イスラエル軍の攻撃が続くなかで支援活動が遮られ、食料不足が進む原因になっていると指摘しました。

そのうえで「世界最大の支援機関の責任者として、強い怒りを感じる」と述べました。

一方、アフリカのスーダンでは「飢きん」の状態が1年以上続いていることについて「地球上で最も深刻な人道危機に陥っている。ガザは大きく報道されているがスーダンや周辺地域についても議論する必要がある」と訴えました。

WFPは、アメリカのトランプ政権が対外援助を大幅に削減する中で、資金不足に陥っていて、マケイン事務局長は効率化を進めながら活動を続けていると明らかにしたうえで、日本を含む国際社会に資金提供を呼びかけました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。