ウクライナのシルスキー軍総司令官は東部ドネツク州で攻勢を強め、3集落でロシア軍を掃討したと表明した=ロイター

【キーウ=共同】ロシアの侵略を受けるウクライナのシルスキー軍総司令官は24日、東部ドネツク州で攻勢を強め、3集落でロシア軍を掃討したと表明した。一方、同州の要衝ポクロウシクは「ロシアが戦力を集中させており、最も困難な状況」として、防戦が続いているとの見方を示した。

ドネツク州はロシアが2022年に一方的に併合を宣言した東部・南部4州の一つ。プーチン大統領は和平条件として、ドネツク州からのウクライナ軍撤退と全域の割譲を求めているとされる。24日で侵攻開始から3年半となった。

24日はウクライナの独立記念日で、トランプ米大統領やチャールズ英国王、北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長らが祝福のメッセージを寄せた。ロシアと関係が深い中国の習近平国家主席やベラルーシのルカシェンコ大統領も祝意を示した。

またロシア国防省は24日、ロシアとウクライナが146人ずつの捕虜交換を実施したと発表した。民間人8人も交換。ウクライナ政府によると、民間人の中には、侵攻直後に拘束された記者や南部ヘルソンのミコラエンコ元市長も含まれる。

地元メディアによると、ミコラエンコ氏は14年から20年までヘルソン市長を務め、22年4月にロシア軍に連れ去られた。

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