香港立法会(議会、定数90)選挙は7日に投開票され、一般の有権者が投票できる直接投票枠(定数20)の投票率は31・9%(速報値)で過去最低だった2021年の前回選挙を1.7ポイント上回った。選挙では親中派が議席を独占することが確実になっている。
民主派が不在の選挙で大きな争点がないなか、投票率は今回の選挙の焦点となっていた。香港政府は投票時間の延長など、投票率向上をはかってきたが、依然として低調な水準にとどまった。地域別では11月に高層住宅で大規模火災のあった新界地区北東部の地域の投票率が最も低かった。
香港では21年に選挙制度が改変され、「愛国者」と認められなければ立候補できない仕組みになった。民主派は前回に引き続き、今回も候補者を立てなかった。唯一の「中間派」とみられる現職議員が所属する政党も候補者擁立を断念した。
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