
【ニューヨーク=佐藤璃子】ニューヨーク連銀が8日発表した11月の消費者調査によると、1年前と比べて家計の財政状況が悪化したと回答した米消費者の割合が前月から4.6ポイント上昇し、39%となった。2023年11月以来、2年ぶりの高水準となった。
物価見通しについては、1年先の予想物価上昇率(中央値)が3.2%、より中長期的な見通しを示す3年先と5年先の予想物価上昇率がそれぞれ3.0%と、いずれも前月からほぼ横ばいだった。米連邦準備理事会(FRB)が物価目標とする2%を上回る水準が続いている。

消費者の景況感は、FRBが政策金利の動向を判断する材料のひとつとなる。次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)は、9〜10日に開かれる。
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