イスラエル首相府は13日、パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマス軍事部門のラエド・サード幹部を殺害したと発表した。ハマスが仕掛けた爆発物によってイスラエル軍兵士が負傷したことへの報復だと主張している。ハマス側は「停戦合意違反だ」と反発している。
首相府は声明で、サード幹部は2023年10月に起きたハマスによる奇襲攻撃の「立案者の一人だった」と主張。ここ数日の間、ハマスの再建やイスラエルに対する攻撃の計画・実施を担っていたとも指摘している。
地元メディア「Yネット」によると、サード幹部はハマスの軍事部門でナンバー2だったとみられ、イスラエル側は拘束につながる情報に対して80万ドル(約1億2500万円)の報賞金を設けていたという。
一方、ハマスは13日、「(イスラエルの)戦闘機が、ガザ市西部で民間人の車を標的にした」などと非難する声明を発表。この攻撃でサード幹部が死亡したかどうかなどは明かさなかったが、10月に発効した停戦の違反にあたるとして停戦仲介国の米国やアラブ諸国などに対応を求めた。
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