アメリカ・トランプ政権でウクライナ和平の交渉役を担うウィトコフ特使は、ゼレンスキー大統領らとの会談後、和平案の合意に向けた協議について「多くの進展があった」と明かしました。

ウィトコフ氏は14日、訪問先のドイツでゼレンスキー大統領らと和平案をめぐる協議を行いました。

会談では、アメリカが提示した和平計画の修正案となる20項目の条件のほか、戦後の「安全の保証」や「復興」に関する文書について協議が行われました。

ウィトコフ氏は協議の後、SNSに「会談は5時間以上に及び、多くの進展があった。15日に再び会談を行う」と投稿しました。

会談に先立ちゼレンスキー氏は、「安全の保証」をアメリカから得られることを条件に、NATO=北大西洋条約機構への加盟を断念する考えを表明し、和平合意に向けて妥協する姿勢を示しました。

また、アメリカが提示する和平計画では、ウクライナ東部の2州からウクライナ軍が撤退し、中立の非武装地帯となる「自由経済地域」を作ることを提案していますが、ゼレンスキー氏は、現在の前線に沿った停戦には言及する一方、支配地域の「領土の割譲」については拒否する意向を改めて示しました。

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