米住宅業界の景況感は足元で改善しつつある=ロイター

【ニューヨーク=佐藤璃子】全米住宅建設業協会(NAHB)が15日発表した12月の住宅市場指数は39となり、前月から1ポイント上がった。4月以来、8カ月ぶりの高水準を記録した。現在の販売状況や見通しを示す指数がそれぞれ前月から上昇した。

同指数は住宅建設会社や販売企業などからなるNAHB会員を対象に、6カ月先までの販売予測などを聞き、業界の景況感を測る。50を上回ると事業者が新築住宅市場の状況を「好調」、下回れば「不調」とみていることを示す。指数は50を下回る水準が続いているものの、3カ月連続で改善している。

12月の内訳は「現在の販売状況」が42と前月から1ポイント、「今後6カ月の販売見通し」が52と同1ポイント、それぞれ上昇した。「客足」は26と前月比横ばいだった。

NAHBのチーフ・エコノミスト、ロバート・ディーツ氏は「見通しを示す指数が3カ月連続で50を上回っているのは明るい兆候で、最近の金融政策緩和も年明けの建設業者向け融資条件を改善するとみている」と指摘。その一方で、建設コストの高止まりが依然として業者にとって逆風となっているとの見方を示した。

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