
【カイロ、ワシントン=共同】シリア中部パルミラ近郊で13日、米兵2人と米国人通訳1人の計3人が襲撃を受け死亡した。米中央軍は過激派組織「イスラム国」(IS)の犯行と断定。他に米兵3人が負傷し、シリア暫定政府の治安部隊にもけが人が出た。トランプ米大統領は「米国とシリアへのISの攻撃だ。極めて強い報復措置を取る」と表明した。
中央軍によると、襲撃犯は1人で、交戦中に死亡。AP通信によると、襲撃犯は治安部隊要員で、暫定政府内務省の報道官は、米国とシリアの治安当局者の会合が襲撃され、交戦になったと説明した。暫定政府は14日、襲撃関与の疑いで5人を拘束したと発表した。
トランプ氏は暫定政府が完全に支配できていない地域で襲撃があったと指摘した。APによると、襲撃犯は2カ月前に警備員として部隊に参加。ISと関係しているとの疑いが浮上し、最近配置換えされた。
シリアのシャラア暫定大統領は14日、トランプ氏に弔電を送り、治安の安定に向けて取り組むと強調。ルビオ米国務長官は暫定政府のシェイバニ外相と電話会談し、対応を協議した。
シャラア氏は旧反体制派「シリア解放機構」(HTS)を率い、昨年12月にアサド政権を崩壊させた。米政権は、暫定政府がテロ対策や地域の安定化に取り組んでいるとして関係の再構築を進めている。
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