19日に黒塗りで公開されたジェフリー・エプスタイン氏の資料=ロイター

【ワシントン=共同】ブランチ米司法副長官は21日、少女らの性的人身売買罪で起訴され自殺した富豪エプスタイン氏に関して司法省が開示した資料について、一部を司法省のウェブサイトから削除したと認めた。NBCテレビのインタビューに答えた。トランプ大統領と水着姿の女性らが一緒に納まった写真が含まれていた。司法省は21日、修正せず再公開した。

閲覧できなくなったことを批判する声が広がっていた。ブランチ氏は削除について「トランプ氏とは一切関係がない」と主張。司法省はX(旧ツイッター)で、被害者保護の観点から一時削除したとし「女性らが被害者ではなかったことを確認し、修正なしに再掲載した」とした。

一方、司法省に関連資料の開示を義務付ける法案を共同提出した共和党のマシー、民主党のカンナ両下院議員はCBSテレビのインタビューで、期限までに全資料を公開しなかったとして、ボンディ司法長官を議会侮辱罪に問う考えを示した。

米司法省が19日公開したジェフリー・エプスタイン氏の資料=ロイター

法案は11月中旬に上下両院を通過し、トランプ氏が同19日に署名し、成立。司法省は公開期限の今月19日に開示を始めたが、一部にとどまり、追加で順次公開している。

公開された資料は民主党のクリントン元大統領の写真が多数含まれる一方、共和党のトランプ氏の写真はごくわずかだった。黒塗りされた文書も多く、民主党議員らから不満の声が出ている。

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