
【ニューヨーク=佐藤璃子】米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが26日発表した6月のS&Pコアロジック・ケース・シラー指数(季節調整済み)は前年同月と比べ1.9%上昇した。5カ月連続で伸びが鈍化し、伸び率は2023年7月以来、1年11カ月ぶりの低水準となった。
全米の住宅価格を反映する。前月比では0.3%低下し、4カ月連続でマイナスとなっている。主要20都市でみると、ニューヨークが前年同月と比べ7.0%、シカゴが6.1%、オハイオ州クリーブランドが4.4%上がった。フロリダ州タンパ(マイナス2.4%)やサンフランシスコ(マイナス2.1%)を含む7都市が低下した。

調査会社キャピタル・エコノミクスの北米エコノミスト、トーマス・ライアン氏は「中古住宅の供給の改善と住宅ローン金利の高止まりによる需要減が、価格軟化の主因となっている」と指摘。加えて、トランプ米政権の政策変更で経済の不確実性が増していることも住宅市場の重荷となっているとの見方を示した。
米連邦住宅金融庁(FHFA)が26日発表した6月の全米住宅価格指数(季節調整済み)は前年同月と比べ2.6%上昇した。前月比では0.2%低下した。
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