タイ東北部ナコンラチャシマ県の高速鉄道の建設現場で14日午前9時半ごろ、作業用のクレーンが倒れ、付近を走っていた在来線の列車を巻き込んだ。タイ国鉄によると、この事故で列車の乗客ら少なくとも22人が死亡し、55人が負傷した。

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 タイ国鉄などによると、倒壊に巻き込まれた列車は、バンコクから乗員と乗客190人以上を乗せて東北部ウボンラチャタニ県に向かっている途中だった。現場では、高速鉄道の高架を建設しており、クレーンは高架の下を走る線路に倒れ、走行していた列車の上に落下した。

 SNSで拡散されている事故現場とされる動画には、建設中の高架の真下を走る線路の上で、ひしゃげた車両から黒い煙が上がり、消火活動の様子が映っている。

 タイでは、バンコクとラオス国境の街ノンカイを結ぶ中国の高速鉄道計画が進められている。巨大経済圏構想「一帯一路」の一環で、中国南部・昆明とシンガポールを結ぶアジア縦貫鉄道構想「汎(はん)アジア鉄道」の一部に位置づけられ、事故が起きたバンコク―ナコンラチャシマ間の区間は、先行開通に向けた工事が進められていた。

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