これまでに公開された資料に含まれていたエプスタイン氏の写真=AP

【ワシントン=芦塚智子】米司法省は30日、少女買春などの罪で起訴され自殺した米富豪のジェフリー・エプスタイン氏に関する残りの捜査資料を公開した。ブランチ司法長官は記者会見で、資料の精査は終了したと述べた。司法省による資料の公開は今回が最後となる。

ブランチ氏は、同日公開した資料は約2000本のビデオと約18万点の写真を含む300万ページ以上に上ると説明した。これまでの公開分を含めて約350万ページ分の資料を公開したことになると語った。

ホワイトハウスは資料の精査や公開に関与していないと主張し、資料公開を巡って「我々はトランプ大統領を守ったり、誰かを守ったり守らなかったりはしていない」と強調した。政権による隠蔽を疑う見方に反論した。

エプスタイン氏はトランプ氏やクリントン元大統領など政財界や芸能界の著名人と広い交友関係があった。資料の中にトランプ氏らによる不正への関与や不適切な行為の証拠が含まれているかどうかが注目されてきた。

ブランチ氏は、不正に関与した著名人らの隠された捜査資料があるとの疑惑を否定し「残念ながら、市民やあなた方がエプスタイン文書の中から女性を虐待した者たちを暴くことができるとは思わない」と指摘した。

連邦議会は2025年11月、司法省が保有するエプスタイン氏に関する資料の全面公開を義務付ける法案を可決し、同法はトランプ氏が署名して成立した。

ブランチ氏は、被害者を特定できるような情報や、進行中の捜査に関わるような内容は非公開にしたと説明した。エプスタイン氏の元交際相手で共犯として有罪となったギレーヌ・マクスウェル受刑者以外の女性の写真や映像は削除や黒塗りにし、男性については削除していないという。

エプスタイン氏は少女買春などの罪で起訴され、2019年に拘置所内で死亡した。トランプ、クリントン両氏のほかサマーズ元財務長官、チャールズ英国王の弟アンドルー氏などとも交流があったことが明らかになっている。

エプスタイン氏が買春をあっせんした著名人の「顧客リスト」を保有し、口封じのために殺害されたとの陰謀論的な見方が根強く、民主、共和両党の支持者から全面公開を求める声があった。

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