中国の習近平(シーチンピン)国家主席は4日、ロシアのプーチン大統領とオンラインで協議した。ロシア側は、5日に失効を迎える米ロの核軍縮の枠組み「新戦略兵器削減条約(新START)」も議題になったとしている。習氏は4日、トランプ米大統領とも電話協議をしており、ここでも新STARTをめぐり議論した可能性がある。

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 新華社通信によると、習氏はプーチン氏との協議で、年初から国際情勢が不安定化しているとの認識を示し、「責任ある大国、常任理事国として中ロが国連を核心とする国際システムを守り、世界の戦略的安定を維持するよう後押しする義務がある」と述べた。

 中国側の報道は新STARTに触れていないが、ロシアのウシャコフ大統領補佐官は、プーチン氏が習氏との協議で新STARTの失効について言及し、「安全保障の状況を分析し、慎重に責任をもって行動する」と述べたとした。

 新STARTをめぐり、中国は米ロ間で唯一残る核軍縮条約が失効することで、両国の軍拡競争が加速することへの警戒感を強めている。1月下旬以降、ロシア側との協議を重ね、中国外務省報道官は2月3日の会見で、条約が定める「制限」を1年間維持するとのロシア側の提案に、「米国が前向きに対応することを期待する」と述べていた。

 新華社通信は、習氏がトランプ氏との協議で、米中関係を重視し、前進させたいとの意向を示したと報道。両国関係において台湾問題が最も重要だとの認識も示し、「米国側は台湾への武器売却を慎重に扱う必要がある」と述べたと伝えた。新華社によると、トランプ氏は「中国側の台湾問題に関する懸念を重視している」と述べたという。

 一方、トランプ氏は4日、習氏と「すばらしい電話協議をした」と自身のSNSに投稿した。「長時間の徹底的な協議」では、貿易や軍事に加え、台湾問題やロシアによるウクライナ侵攻、イラン情勢など幅広い問題について話し、いずれも「非常に前向き」な議論だったと記した。ただ、個別の問題についてどのような内容を話したかは明らかにしなかった。

 貿易関連では、中国による米国産石油・ガスの購入や、米国産農産物購入の増量、航空機エンジンの納入なども議論したとした。

 トランプ氏はまた、4月に予定している訪中を「非常に楽しみにしている!」とし、中国や習氏との個人的な関係は「極めて良好だ」とつづった。双方はこのような関係を保つことがいかに重要か理解していると述べ、米中関係の安定に向けて対話を進める重要性を強調した。

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