ロシアのプーチン大統領は2日、中国の習近平国家主席と5月以来となる本格的な会談に臨む=ロイター

【北京=時事】中国を訪問中のロシアのプーチン大統領は2日未明(日本時間同)、上海協力機構(SCO)首脳会議が開かれた天津での日程を終え、北京に到着した。タス通信が伝えた。2日に習近平(シー・ジンピン)国家主席と5月以来となる本格的な会談に臨む。天津から北京まで大統領専用車で約1時間かけて移動した。

3日に「抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年」記念軍事パレードを控える中、習氏との会談で歴史と現在を重ね合わせ、中ロの「共闘」関係を演出する見通し。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記を含む3者会談が行われるとの観測もある。

プーチン氏は天津でインドのモディ首相、トルコのエルドアン大統領、ベトナムのファム・ミン・チン首相、イランのペゼシュキアン大統領らと相次いで会談した。新興・途上国「グローバルサウス」が集まるSCO首脳会議で、ウクライナ侵略を巡るロシアの立場を正当化し、国際的孤立を解消する狙いがあったとみられる。1日深夜に会ったネパールのオリ首相から同国に招待されると、「提案を真剣に受け止めて検討する」と応じた。

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