アフガニスタン東部では日本時間の1日午前4時17分ごろ、マグニチュード6.0の地震が発生し、現地で実権を握るイスラム主義勢力タリバンの暫定政権は、最も被害が大きい東部クナール州でこれまでに1411人が死亡、3124人がけがをしたとしています。

クナール州で住宅が倒壊し、子どもを含む12人の家族を亡くしたという男性は「2年前にも地震があったが死者は出ず、いくつかの住宅が倒壊しただけだった。これほどの地震は経験したことがない」と話していました。

アフガニスタンの人道支援を担当する国連の人道調整官は、地震は人々が眠っている夜間に発生したため、今も多くの人たちが倒壊した住宅に閉じ込められているとの認識を示しています。

ただ、被害が大きい山岳地帯は土砂崩れによって多くの道路が寸断されているほか、被災地ではマグニチュード5程度の地震が繰り返し起きています。

生存率が急激に下がるとされる、地震発生から72時間となるのを前に、現地では懸命の救助活動が続いています。

日本政府 緊急援助物資供与へ

政府は地震で大きな被害が出ているアフガニスタンに対し、国際赤十字・赤新月社連盟からの要請を受けて、JICA=国際協力機構を通じて緊急援助物資を送ることを3日決めました。

具体的には、毛布を1620枚、寝る時に敷く「スリーピングパッド」を1620枚、テントを250張、水を入れるポリタンクを250個それぞれ供与するということです。

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