中国・北京で3日、日本との戦争に勝利した80周年の記念として大規模な軍事パレードが行われ、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領、北朝鮮の金正恩総書記がそろって観閲しました。

また日本からは鳩山由紀夫元首相が参加しました。

鳩山元首相の今回の参加について、政治ジャーナリストの青山和弘さんは、関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」で「中国側に、完全にアピールとして使われている」と指摘しました。

【政治ジャーナリスト 青山和弘さん】「鳩山さんはアジア外交を重視していて、総理大臣だったときも『東アジア共同体』というものを提唱して、アメリカから“にらまれていた”んです。

そして『親中』ですから、習近平さん(中国・国家主席)からすれば、ある意味、利用価値が高い。総理経験者も『抗日戦争勝利80周年』に来ているじゃないかっていう、完全にアピールとして使われているという状況だと思いますね。

政府はもちろん。これを容認しているわけじゃありませんが、鳩山さんは呼ばれればうれしいでしょうし、中国からするとそういう宣伝・プロパガンダに使えるということなんですよね」

また中国ではこうした「抗日戦争勝利80周年」でいわゆる「反日感情」が高まっていると指摘されています。

【関西テレビ 江口茂解説デスク】「中国では今、南京事件を題材にした映画が大ヒットしているそうです。反日感情というのも一定高まっていると思われます。

(中国にある日本大使館から)中国にいる日本人には、外出する際、日本語をあまりしゃべらないように、というような、そういう注意も出ているということです」

【政治ジャーナリスト 青山和弘さん】「国際情勢は本当に緊迫していますから、日本もそういうところに常に神経を尖らせなきゃいけないのに、国内の政局にかまけているというのは非常に危機的状況というのは間違いなく言えると思います」

(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2025年9月3日放送)

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