南米ブラジルのボルソナロ前大統領に、禁錮27年3カ月の有罪判決です。

ブラジル最高裁は11日、2022年の大統領選で敗れたあとに政権転覆を図った罪などに問われていたボルソナロ前大統領に禁錮27年3カ月の有罪判決を言い渡しました。

検察はこれまでボルソナロ氏や側近がルラ大統領の暗殺を含むクーデターを計画したと主張してきました。

この日、裁判を指揮したデモラエス判事は「政権転覆を企てたことに疑いの余地はない」と非難し、最終的に判事5人のうち4人が有罪に賛成してボルソナロ氏がクーデター計画の首謀者だと認定しました。

一方、ボルソナロ氏と関係の深いアメリカのトランプ大統領は有罪の判断について「そんなことが起きるとは非常に驚きだ」と述べ、裁判を「魔女狩り」と批判しています。

トランプ政権は報復として、ブラジルからの輸入品に50%の関税を課しており、判決をめぐる国際的な緊張も強まっています。

こうした中、ルビオ国務長官は11日、「魔女狩りに対応する」とSNSに投稿し、ブラジルに対して、制裁措置を取る可能性を示唆しました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。