ニューヨークのウォール街=遠藤啓生撮影

【NQNニューヨーク=川上純平】12日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落して始まり、午前9時35分現在は前日比62ドル55セント安の4万6045ドル45セントで推移している。前日に大幅高となり最高値を更新した後で、主力株に利益確定売りが出ている。半面、米連邦準備理事会(FRB)の利下げに対する期待が相場を下支えしている。

ダウ平均は11日に617ドル上昇し、初めて4万6000ドル台に乗せた。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数と多くの機関投資家が運用指標にするS&P500種株価指数も最高値を更新した。高値警戒感が強まっており、主力株に利益確定や持ち高調整を目的とした売りが出やすくなっている。

もっとも、ダウ平均の下値は堅い。11日発表の8月の米消費者物価指数(CPI)がおおむね市場の想定内の伸びにとどまったほか、週間の米新規失業保険申請件数が労働市場の減速を示した。FRBが16〜17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに動くとみられており、金融緩和が米経済を支えるとの期待が広がっている。

シスコシステムズやボーイング、メルクが下落している。半面、ユナイテッドヘルス・グループとマイクロソフトが上昇している。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一進一退で始まった。

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