ロシア ウクライナに軍事侵攻(9月13日の動き)
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ルーマニア ロシアの無人機が自国の領空を侵犯と明らかに
ウクライナの隣国ルーマニアのモシュテアヌ国防相は9月13日、SNSへの投稿で、ロシアの無人機がルーマニアの領空を侵犯し、F16戦闘機2機が緊急発進する事態になったと明らかにしました。
黒海に近いウクライナ国境の付近まで無人機を追跡し、国民が危険にさらされることはなかったとしています。
モシュテアヌ国防相は地域の安定を脅かす行為だとしてロシアを強く非難しました。
これについてウクライナのゼレンスキー大統領は「ロシア軍は無人機がどこに向かうかを把握し、飛行ルートは常に計算されている」と指摘し、非難しました。
ロシアの無人機は、9月9日から10日にかけてはポーランドの領空も侵犯し、NATO=北大西洋条約機構がロシアに近いヨーロッパ東部の加盟国の防空態勢を強化する方針を示していて、地域情勢のさらなる緊迫化につながらないか懸念されます。
一方、ウクライナ軍の幹部は14日、ロシア北西部のレニングラード州にある製油所をウクライナの無人機が攻撃したと明らかにし、無人機を使った双方の攻撃が続いています。
ロシア収容所 捕虜への拷問や虐待 ウクライナ元兵士が証言

おととしロシア軍の捕虜になったあと、解放されたウクライナ軍の元兵士が、NHKのインタビューに対し、収容所でロシア側から拷問や虐待を受けた状況について証言しました。
首都キーウの地下鉄で運転士を務めていたセルヒー・ズバリエフさんは、ロシアによる軍事侵攻を受けて陸軍に志願し、おととし6月、ウクライナ東部ドネツク州の前線で作戦に参加していた際、ロシア軍の捕虜となりました。
ズバリエフさんは収容所で、ロシア軍から両足にあわせて16発もの銃弾を受けたと証言し、「そのときは出血があまりに多く、何も考えられなかった。銃撃の際に彼らは何か言ったりするわけでもなく、ただおもしろがっていた」と振り返りました。
また、ロシア軍は、顔を殴るなどの拷問も加え、所属部隊が持つ装備品などについて聞き出そうとしていたということです。
その後、十分な処置が受けられず、銃撃された左足は傷が悪化した末に切断されたといいます。
おととし9月に捕虜交換で解放され、キーウに戻ってからは、義足を使いながら地下鉄の運転士への復帰を目指して生活していますが、今も足が痛む感覚が残っているということです。
ズバリエフさんは「こうしたことが起きていると世界に知ってほしい」と話した上で「必要なのは裁判であり、賠償だ。ロシアが行ったすべてのことに対して、責任者の裁判を求めたい」と訴えていました。
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