厚生労働省は、「マイナ保険証」の機能を搭載したスマートフォン、いわゆる「スマホ保険証」の導入を進めていて、19日から医療機関や薬局で利用が可能となります。
このうち、東京 目黒区の「東京医療センター」では、受付に、すでに設置してある「マイナ保険証」のカードリーダーの横に「スマホ保険証」の読み取り機を、新たに2台設置していました。
東京医療センターの笠原正寛経営企画室長は「利便性は高まる一方、当面はさまざまなトラブルも予想されるので、スマホだけでなく、カードも持参してほしい」と話していました。
「スマホ保険証」は、専用の読み取り機が必要ですが、厚生労働省によりますと、読み取り機の導入は進んでおらず、現時点で、利用できる施設は一部に限られているということです。
厚生労働省は、今後、利用できる施設を把握して、ホームページで公表することにしています。
厚生労働省は「今後、利用施設を増やしていきたいが、現時点では、利用可能な施設は限られているので、事前に病院などに確認してほしい」としています。
「スマホ保険証」の注意点など
Q.「スマホ保険証」ってなに?
A. マイナンバーカードと健康保険証を一体化させた「マイナ保険証」の機能を搭載したスマートフォンのことです。
「スマホ保険証」を、医療機関や薬局に設置された専用の機器にかざすことで診療が受けられます。ただし、「スマホ保険証」を利用するかどうかは、あくまでも任意です。引き続き「マイナ保険証」はもちろんのこと、「資格確認書」や有効期限内の従来の保険証などで診療を受けることはできます。
Q.スマホ保険証の登録方法は?
A.
1. まずは、マイナンバーカードと健康保険証を一体化させた「マイナ保険証」が必要です。一体化は、医療機関にある顔認証付きカードリーダーなどで行います。
2. そのうえで、「マイナポータル」にアクセスして、スマホでの利用ができるように設定します。その際、カードの実物やカードを作ったときに設定した暗証番号が必要です。万が一、暗証番号を忘れた方は、住んでいる自治体に出向くなど、再設定が必要となります。国は、こうした手続きのサポートのため、電話での相談窓口を設けています。
電話番号は、0120-95-0178です。
Q. スマホ保険証はどこでも使える?
A. 現時点で、「スマホ保険証」が利用できるのは、一部の施設に限られています。
「スマホ保険証」には、専用の読み取り機が必要ですが、厚生労働省によりますと、読み取り機の導入は進んでおらず、およそ24万か所にのぼる全国の医療機関や薬局などのうち、現時点で、利用できる施設は一部に限られているということです。厚生労働省は、
▽9月下旬以降、利用できる施設を把握して、ホームページで公表するほか、
▽利用できる施設にステッカーを貼って、周知する取り組みを進めています。
厚生労働省は「初診で利用する医療機関・薬局については、引き続き実物のカードも持参してほしい」と呼びかけています。
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