さいたま市教育委員会が入る市庁舎=大平明日香撮影

 さいたま市教育委員会は、中途退職した教員を復職する「ティーチャー・リターン制度」を導入する。経験豊かな中途退職者を即戦力として活用する狙いで、管理職も募集する。市教委によると、教員の復職制度は北海道や札幌市が導入しているが、管理職も対象にするのは全国で初めて。

 これまで中途退職した教員が復職する場合は、あらためて採用試験を受験し集団面接などを受ける必要があった。新制度では、市立学校での教員としての勤務成績を踏まえ、1回の個人面接で選考する。採用後は退職時の給与を支給する。

 来年4月採用の対象は、1967年4月2日生まれ以降で、さいたま市立学校の本採用教員として5年以上勤務し、退職後5年以内の人。募集区分は、小学校、中学校、特別支援教育担当、管理職で、いずれも若干名。10月に募集し、11月に面接を実施する。来年度以降は通常の採用試験に組み込む。

 市教委によると、さいたま市立学校の教員の平均年齢は30代と若い。竹居秀子市教育長は24日の定例記者会見で「経験豊かな人材は重要だ」と話した。【加藤潔】

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