飼育舎から一時逃げ出したワオキツネザルの「ユズ」=大宮公園事務所提供

 24日午後3時半ごろ、さいたま市大宮区高鼻町4の大宮公園小動物園で、ワオキツネザルの「ユズ」(4歳、雄)が飼育舎の外に出ているのを飼育員が発見した。飼育員らが捕獲しようとしたが、サルは園内の高い木の枝の上に逃げた。約15時間後の25日午前6時45分ごろ、木から下りたサルを飼育員が飼育舎に誘導して捕獲した。逃げ出した当時は開園中だったが、来園者にけがはなかった。サルは少しおびえた様子だが無事で、職員にもけがはなかった。

 大宮公園事務所によると、サルが逃げた当時、飼育舎の扉は閉まっていたという。

 ワオキツネザルはアフリカ東部のマダガスカルに生息し、白と黒の長い尾が特徴。県こども動物自然公園(東松山市)で飼育されている個体のうち、ユズを含む3頭が大宮公園小動物園に移され、23日に展示公開が始まったばかりだった。同事務所はワオキツネザルの展示公開を中止し、逃げ出した原因を調べる。【加藤潔】

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