
6月に無期限の指導停止処分
私立東邦高男子サッカー部(名古屋市名東区)で外部コーチの男性が、部員に対し、脂肪を意味する「ファット」や「貧乏人」などと発言していたことが学校などへの取材で判明した。男性は部の統括責任者(GM)を務めていたが、不適切な言動を理由に無期限の指導停止処分となっている。
男性は2019年、GMに就任。全国大会にも出場する強豪サッカー部を更に強化するため、選手獲得や技術指導を担っていた。プロチームでのコーチ歴があり、選手獲得や部員の進路に大きな影響力を持っているという。
GMは今春、部員に対し「ファット」、別の部員には「貧乏人は地元に帰れ」など、体形や家庭環境をやゆする発言をしていた。下着が「派手だ」との理由で、部員を下着姿のままミーティングに参加させたこともあったという。
朝の練習時間の終盤で、他の生徒が登校する時間帯だった。他にも「部を辞めてください」と言いながら自身が土下座し、その様子を別の部員に撮影させたという。
学校の聞き取りなどに対し、GMは「体形をしっかり管理してほしかった。プロは、こういうものをはかないと伝えたかった」などと説明。GMの一連の言動が不適切だったとして、学校は6月から無期限の指導停止処分としている。
サッカー部では、部員への暴力行為を見過ごしたとして、監督を務める男性教諭も無期限の指導停止処分となっている。
部員の頭をたたくなどしたとされる男性は、部員が下宿するアパートの所有者で、GMらが部員の保護者に紹介していたという。【川瀬慎一朗】
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