JR九州は30日、アスベスト(石綿)が含まれる中古車両部品をインターネットオークションで販売していたと発表した。購入者2人から回収の手配を進めている。

 JR九州によると、アスベストが含まれていることが判明したのは、1978年に製造され、昨年廃車となった近郊型電車「415系」の部品2個。昨年9月から今年2月にかけて、同社のオークションサイト「鉄道ショップKKオークション」で販売された。

 購入者の特定につながるとして、部品の詳細は明らかにしていない。今月24日、外部機関の調査で判明したという。部品内でアスベストが飛散する恐れはないといい、「再発防止に努める」としている。

 この電車は、国鉄時代から九州各地で使用されてきた。同型車両をめぐっては、今月、北九州市のJR門司港駅構内で、保管中の2編成から運転座席など計53点が盗まれる事案があった。

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