
子猫の成長は楽しみだけれど…(写真はイメージです) Anton Kraevh-Unsplash
<迷い猫だと思って育てていた子が、友達どころか「敵」になってしまった――。この「子猫」の正体をめぐってTikTokで論議が巻き起こっている>
近所で見つけて家族に迎え入れた元気いっぱいの子猫。ところが数カ月たった頃から、飼い主の女性は何かがおかしいと思うようになった。
【動画】普通の子猫じゃなかった?!...成長して戻って来た子は「敵」だった
TikTokに動画を投稿したオードリアーナさん(@audriana.3)がミシガン州ジャクソンの線路近くでオスの子猫を見つけたのは2年ほど前。すぐに家族に迎え入れ、尻尾の短い「ティミー」と名付けた。ところが5~6カ月ほどたつと、何かが違うと思い始めたとオードリアーナさんは本誌に語った。子猫は驚くほどの速さで成長し、最初の4カ月で約6.8キロも体重が増えた。
普通の子猫ではないかもしれないとわかったのは、予防接種と健康診断のため、獣医師の診察を受けた時だった。
ティミーは野良猫のミックスで、ボブキャットの血が半分入っているらしいと獣医師は告げた。それほど気性が荒くなければ飼い続けても構わないとも言われたが、ティミーはその後間もなく脱走してしまい、ボブキャットだったのかどうか確認することはできなかった。
脱走してから4カ月ほどたったところで、ティミーがオードリアーナさんの農場に再び姿を現すようになった。もう自分の飼い猫ではなく、「完全にボブキャットに成長していた」とオードリアーナさんは言う。成長したボブキャットの体重は平均で6~15キロほどになる。
悲しいことに、ティミーはオードリアーナさんの農場でニワトリなどの小動物をさらっていくようになった。今も農場周辺で時折姿を見かけることがある。
「つい数週間前も、私たちからわずか6メートルほどの所まで来て、アヒルをさらった。そこで私たちはずっと追いかけて巣穴か家を見つけようとしたけれど、結局発見できなかった」とオードリアーナさんは言う。
TikTokに投稿した8月9日の動画では、「そうとは知らずにボブキャットの赤ちゃんを育てた」短い間の思い出を振り返った。再生数は400万以上、「いいね」は60万を超えている。ただ、この子がボブキャットだとは思えないというコメントも多く、尾のない猫のマンクスか、アメリカンボブテイルだと推測するユーザーも。単純に「可愛い」「元気いっぱいだね」というコメントもあった。
ボブキャットはカナダ南部とアメリカ大陸に生息し、脚の縞模様と体の斑点、先端が黒くて太く短い尻尾に特徴がある。
では、ボブキャットとイエネコの交配は本当にあり得るのか。
猫情報サイトのCatsterに掲載された獣医師監修の記事によると、ボブキャットとイエネコの間に子孫が生まれたという確かな記録は存在しない。そうでないとする記録は状況証拠しかなかったり、根拠に乏しかったりする。ただ、ピクシーボブ、ハイランダー、アメリカンボブテイルなど、ボブキャットによく似た猫の品種も存在する。
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