米実業家イーロン・マスク氏は9月30日、自身が設立した人工知能(AI)の新興企業xAIが、インターネット上の新たな百科事典の開発を進めていると明らかにした。不特定多数のユーザーが編集し、広く普及している「ウィキペディア」を「大幅に改善」したものになると訴えた。
マスク氏は、ウィキペディアがリベラルに偏向しているとして、かねて不満を訴えてきた。同サイトの運営に必要な寄付をしないようX(ツイッター)でユーザーに呼びかけたこともある。xAIの対話型AIであるGrokにちなみ、開発中のサービスは「グロッキペディア」(Grokipedia)と名付けるという。
トランプ政権で特別顧問としてAIと仮想通貨(暗号資産)政策を担当するベンチャー投資家のデービッド・サックス氏のXでの投稿に反応する形で明らかにした。サックス氏は、ウィキペディアについて「左翼の活動家」が編集し、「救いようがないほど偏向している」と主張。同サイトの記述がAIの学習データに使われることを問題視した。【ニューヨーク八田浩輔】
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