
航空機を得意とするイラストレーター、山本瑞樹さんの作品展が千葉県芝山町の航空科学博物館で始まった。精密でありながら親しみやすい独特のタッチで描いた50点を並べている。26日まで。
2024年に出版された「かなりマニアックなヘリコプター豆知識」(日本航空技術協会)などの原画と、新たに描いた作品を集めた。自衛隊や警察、消防の各種ヘリ、ドクターヘリ、旅客用ビジネスヘリ――など、さまざまなヘリや旅客機のイラストが並ぶ。
イラストには豆知識を添えた。「ホイスト(つり上げ装置)で救助活動を行う防災ヘリ」の説明では「まず隊員2人が降下して要救助者を救出。暑い日などはヘリの性能が低下するため、1名を現場に残して要救助者の搬送を優先することもある」と記した。
「ドクターヘリのコックピット」の説明には「ナビゲーションには救急車と会合するポイントまでの方位、距離が示され、時速約200キロで一直線で向かう。ポイントは千葉県内で約1000カ所」とある。
同博物館に展示されている戦後唯一の国産旅客機YS11や、成田空港で現在就航している航空機のイラストもある。
山本さんはエアロトヨタ(旧朝日航洋)に所属し、ドクターヘリの運航管理を担う「コミュニケーション・スペシャリスト」でもある。「かわいく、精巧に描いている。大人が見ても楽しんでもらえるのではないか」と話している。【合田月美】
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