看板猫はみんなのアイドル(写真はイメージです) Erik Witsoe-Unsplash

<住民に愛されていた店の看板猫が姿を消した。SNSの専用ページを通じて展開された捜索キャンペーンには、住民だけでなく世界中が釘付けになった>

行方不明になった猫のフランシーンは、バージニア州リッチモンドにあるホームセンター大手ローズのブロードストリート店から9月18日に姿を消した。それからの2週間、リッチモンドの住民数千人に加え、世界中の猫好きが結集して捜索に協力した。

【写真】店の看板猫が行方不明に...捜索キャンペーンに世界の猫好きが注目

インスタグラムに開設された専用アカウント「フランシーンはどこへ(@WheresFrancine)」には、日々の最新情報や協力の呼びかけなどが掲載され、フォロワーはたちまち3万3000を超えた。

フランシーンは推定12歳前後。2017年からローズのブロードストリート店で暮らしている。最初はあまり人を寄せ付けなかったものの、徐々に客や店員になつき、やがて非公式マスコットになった。餌代や医療費、毎年のワクチン接種は店の従業員が負担して、フランシーンは園芸センターの常駐になった。

リッチモンドの住民にとって、フランシーンは単なる店の看板猫以上の存在だった。エリーゼ・ギルモアさん(25)もその一人。「2022年にリッチモンドに引っ越してきてフランシーンに出会った」と本誌に語り、「すぐにこの子がどこにいて、どこでごはんを食べているのかを覚え、店に行くたびに見つけられるようになった」と振り返る。

インスタグラムの捜索キャンペーンはギルモアさんと友人のチャスさんが立ち上げた。広く知ってもらうためだけでなく、フランシーンが最後に目撃されたローズの配送施設に立ち入る目的もあった。この作戦のおかげでローズ側も立ち入りを認め、最初の目撃情報も確認した。

「チャスと私がインスタグラムを始めた時、最大の目標は、フランシーンの行方不明のことをリッチモンドの住民に広く知ってもらうことだった。このストーリーを見てくれる人が増えるほど、目撃者が現れる可能性は大きくなる」とギルモアさんは説明する。

10月6日、ギルモアさんは朗報を発表した。元気なフランシーンが無事発見された。

関係者によると、「長期の出張」を終えたフランシーンはリッチモンドに戻って休養中。支援者が押し寄せて驚かせたりしないよう、休養中はそっとしておいてほしいと呼びかけている。近いうちに復帰を祝って「フランシーン祭り」を計画しているという。

インスタグラムに掲載されたフランシーンの写真には、「尽力いただいた団体や個人の皆様に感謝します。私たちの結束は強く、喜びで胸がいっぱいです」という言葉が添えられている。

コメント欄は嬉しいニュースを歓迎する声であふれ返った。

「フランシーンのことは、自分の猫がいなくなったみたいに感じていた。助けてくれたみんなに感謝!」

「最高のニュース」

「飛び上がるほど嬉しい。関係者の皆さん、お疲れ様でした」

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