岡山県

 学校法人ノートルダム清心学園(岡山市)は、中高一貫の清心中学校・清心女子高校(倉敷市)を2027年度入学生から男女共学に移行すると発表した。定員割れが続き、共学化で生徒数確保を図る。岡山県内で女子中学・高校はゼロとなる。

 27年度から中学の校名はそのまま、高校は清心高校となる。同校によると、少子化を背景に25年ほど前から定員割れの状態。今年5月現在の在校生は、中学が191人(定員300人)、高校が358人(同480人)と充足率は6~7割にとどまる。

 共学化で定員は変更しないが、カリキュラムは見直すという。松沢克彦校長は「県内唯一のミッションスクールとして長年、守り続けたカトリックの教えと精神を引き継ぎ、すべての生徒に性別に関わりなく特色のある教育を提供していく」と話している。

 同校は1886年にフランスの修道女が岡山市内に岡山女学校として創設。学制改革により1947年、清心中学・清心高等女学校となり、女学校は翌年、現校名に改称。64年に現在地に移転した。

 同学園によると系列のノートルダム清心女子大(岡山市)も共学化が検討されているという。【石川勝己】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。