臨済宗大本山の妙心寺の塔頭(たっちゅう)・東林院(とうりんいん)(京都市右京区)で16日、夜間特別拝観「梵燈(ぼんとう)のあかりに親しむ会」の試験点灯があった。毎年禅語をテーマに掲げ、今年は「松老雲自閑(まつおいてくもおのずからしずか)」。あんどんの明かりで「松老」、ろうそくの灯で「雲自閑」の文字が浮かび上がった。

 東林院によると、1999年、本堂の屋根の改修で出た古瓦の上でろうそくをともしたのが始まり。機械的な照明を使わず、約800本のろうそくで庭を照らすのが特徴だ。

 午後5時半すぎ、本堂や書院の庭に並ぶ梵燈がともされた。西川玄房(げんぼう)住職(86)は「ろうそくの中に禅の心がある。静かに座って、心のやすらぎを感じてほしい」と話した。

 特別拝観は17~26日午後6~9時(受け付けは午後8時半まで)。拝観料700円。問い合わせは東林院(075・463・1334)。

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