大阪・関西万博で使われた「EVモーターズ・ジャパン」(北九州市、EVMJ)の中国製の電気自動車(EV)バスにトラブルが相次いでいる問題で、中野洋昌・国土交通相は17日の閣議後会見で、全国317台のうち3割超にあたる113台でブレーキ部品の損傷などの不具合が確認されたことを明らかにした。
- 運転手「ハンドル左なのに右へ」 総点検指示のEVバス、事故の瞬間
国交省によると、油圧をブレーキ装置に伝える「ブレーキホース」に損傷があったり、開閉ドアのゴムクッションが外れたりするなどの不具合があったという。
同省はEVMJに対し、不具合があった車両の運行を停止し、修理することなどを指示。原因究明と再発防止策をつくるよう求めている。中野国交相は「十分な安全対策が行われているか注視し、必要に応じてさらなる対応を行う」と説明した。
同社は取材に対し、「回答を検討中のため、現段階ではお答えできない」としている。
EVMJは2019年に設立。複数の中国メーカーにEVバスの製造を委託し、日本のバス会社などに販売している。しかし、車両のトラブルが相次ぎ、国交省は9月3日、道路運送車両法にもとづき総点検を指示していた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。