「取ってこい」遊びが得意なのは...?(写真はイメージです) Piotr Musiol-Unsplash

<完璧な「取ってこい」遊びを始めたその姿に、「実は犬だった?」と新しい飼い主は目を見張った>

カナダのバンクーバーに住む男性がRedditに投稿した動画が注目を集めている。生後11カ月の「レオ」は、飼い主が投げた小さなスティック型のおもちゃを追いかけて走り、口にくわえて戻ってくると、飼い主の前にポトリと落とす動作を繰り返していた。

【動画】おもちゃを投げたらこの反応...猫のはずが犬だったかも?

この様子を面白がった飼い主(u/tasyn123)は「間違えて犬を引き取っちゃったらしい」とコメントしている。動画は猫のサブレディットで瞬く間に拡散し、レオの才能を称賛するコメントが何千件も寄せられた。

この男性は今年2月にレオの里親になった。レオはデボンレックスのミックスで、正真正銘の猫だ。「うちの子になったその週に、『取ってこい』をするようになった」と男性は本誌に語った。

「最初は在宅勤務の邪魔をされないよう、気を散らす目的でおもちゃを投げた。ところがこの子は自分がおもちゃを取って戻ってくると、また投げてもらえることを覚えた」

以来、「取ってこい」遊びはレオの日課になった。そんな姿に「猫というより犬のようだ」と感じることがあると男性は話す。

実は犬だけでなく、投げた物を本能的に取ってくる猫はいる。特にシャム、バーミーズ、ベンガル、そしてレオのようなデボンレックスなどは、遊ぶのが大好きで頭が良く、訓練しやすい猫種として知られる。

専門家によれば、そうした猫は意外と多い。

科学誌PLOS ONEに2024年9月に掲載された研究によると、パデュー大学獣医学部のマイケル・デルガドらの調査で、猫の41%が「取ってこい」をすることが分かった。一般的に猫はマイペースで人にあまり関心がないという固定観念を覆す結果だった。

この調査は猫の飼い主8000人を対象に行われ、年の若い猫や室内飼いの猫、ベンガル、シャム、アビシニアンといった品種で「取ってこい」をする割合が高いことが分かった。

「興味深い驚きだった」と論文筆頭著者のデルガドはコメントしている。犬が人を助けるために育てられたのに対し、猫に期待されていたのはただ一緒にいることだけだったとデルガドは言い、「おもちゃを私たちの所へ持ってくるのは社会的要求であり、猫は実際のところ、飼い主とのそうした交流を本当に楽しんでいる」と指摘している。

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