学校法人「ノートルダム女学院」が運営する小中高校(京都市左京区)を、関西有数の進学校として知られる洛星中学・高校(同市北区)を運営する学校法人「ヴィアトール学園」へ2026年4月に事業譲渡することになった。両法人が23日に記者会見で発表した。いずれもカトリック系で、ノートルダム側が譲渡を申し出て、合意に至った。
ノートルダム側は今年4月、定員割れが続く京都ノートルダム女子大(左京区)について、26年度以降に学生募集を停止すると発表した。小中高は存続させる方針だが、定員割れが続いていた。中学・高校は女子校で、小学校は共学。男子校の洛星側に譲渡後も、当面は校名を含めて現状のまま維持する。ノートルダム女学院の増田寿幸常勤理事は記者会見で「現在は運営に窮しているわけではないが、30年以降に少子化が加速する。体力があるうちに先手を打った」と説明した。
ノートルダムは1952年に中学校、53年に高校、54年に小学校、61年に大学を開設。2025年度の児童・生徒数は小学校616人、中学校184人、高校276人。洛星は1952年に中学校、55年に高校を開校し、2025年度の生徒数は中学校624人、高校646人。【太田裕之】
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