ノートルダム女学院中学・高校とノートルダム学院小学校の事業譲受について発表するヴィアトール学園の島田真路理事長(左から4人目)。ノートルダム女学院の和田環理事長(同3人目)らと記者会見を開いた=京都市上京区で2025年10月23日午後2時1分、太田裕之撮影

 関西有数の進学校として知られる私立洛星中学・高校(京都市北区)を運営する学校法人「ヴィアトール学園」が2026年4月から、ノートルダム女学院中学・高校とノートルダム学院小学校(いずれも左京区)の運営を引き継ぐことになった。少子化で教育機関の経営環境が厳しさを増す中、同じカトリック系の学校として連携を強化する。

 学校法人「ノートルダム女学院」(和田環理事長)が26年4月1日付でヴィアトール学園(島田真路理事長)に小中高を事業譲渡する。23日に市内で共に開いた記者会見で、和田理事長は「教育の質と持続可能性がさらに高まる」、島田理事長は「中長期的に教育の効果を最大化する」と述べた。

 共にカトリック系の両法人は同じ1951年設立で交流があり、洛星中は2014年度入試からノートルダム学院小からの特別選抜枠を設けていた。25年4月に京都ノートルダム女子大(左京区)の26年度以降の学生募集停止が決まった後、ノートルダム側から洛星側に小中高校を委ねることを要請していたという。

 中学・高校はそれぞれ女子校、男子校として存続し、共学化はしない。校名、所在地、生徒定員、カリキュラム、教職員などは全て当面は現状が維持される見込み。ノートルダムの中高は現所在地の左京区鹿ケ谷が遠隔地のため、同区下鴨にある女子大が29年3月末で閉学した場合にそこへ移転することも検討するという。女子大が閉学されればノートルダム側は教育事業がなくなり、学校法人としては清算手続きに入ると想定される。【太田裕之】

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