秋の「京都非公開文化財特別公開」(京都古文化保存協会主催、朝日新聞社特別協力)が25日、始まった。12月7日までの期間中、京都市を中心とした13カ所と京都府北部の11カ所の計24カ所がそれぞれの日程で、優れた建造物や寺宝・社宝を披露する。

 世界遺産の下鴨神社(京都市左京区)では、国宝の西本殿と東本殿を間近で見られる。神に供える食事を調理した大炊殿(国重要文化財)なども公開している。

 神仏習合の時代、広い境内にはお寺もあった。平安時代初頭にたてられたという鴨社神宮寺。今回はその旧跡にも入れる。

 発掘調査の成果に基づき、明治政府の神仏分離政策に伴って廃寺となった寺の建物があった場所や、昭和初期に枯渇したという池などが整備されている。発掘調査では、平安時代後期から江戸時代末期の関連遺構や遺物が確認されたという。

 拝観料は文化財の保存・修理に充てられる。1カ所あたり大人1千円、中高生500円(一部異なる)。問い合わせは協会(075・451・3313)。

京都府北部ではバスツアーも

 京都府北部では、丹後地域を巡る日帰りバスツアーが初めて実施される。「古代日本における先進地域 知られざる丹後の伝説を訪ねて」をテーマに、府立丹後郷土資料館名誉館長で京都国立博物館名誉館長の佐々木丞平(じょうへい)さんと、妻で嵯峨美術大学名誉教授の正子さんがバスに同乗し、丹後の寺社を案内する。

 11月13、20、27日と12月4日の計4回。いずれも午前8時10分にJR京都駅近くの京都アバンティ前を出発し、元伊勢籠神社(宮津市)、浦嶋神社(伊根町)、智恩寺(宮津市)などを回り、午後7時に京都アバンティ前に着く予定。

 1万2800円(税込み)。申し込みはクラブツーリズムのサイトや電話(06・6733・0090、月~土曜の午前9時15分~午後5時半)。

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