名前が「アオ」に決まったマルミミゾウ=広島市安佐北区の安佐動物公園で2025年9月16日、佐藤賢二郎撮影

 「僕の名前はアオ。みんな会いに来てね」――。広島市安佐北区の安佐動物公園で今夏生まれた雄のマルミミゾウの愛称が「アオ」に決まり、25日に同園で命名式があった。

 愛称は、来園者に好きな名前を書いてもらって募集した。集まった1万468票の中から、職員らが呼びやすさ、両親の名前と混同しないかなどの基準で選考し、58票を獲得した「アオ」に決まった。「夏の青く広い空のように育ってほしい」との思いが込められているという。

 アオは8月5日、いずれも推定26歳の母メイ、父ダイの間に誕生した。国内でマルミミゾウを飼育しているのは安佐動物公園だけで、出産は国内初だ。予定より半月ほど早く生まれたが、順調に育っている。

 マルミミゾウは、アフリカ中央部から西部の森林地帯に生息し、小型で耳の形が丸いのが特徴。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでCR(深刻な危機)に分類されている。【佐藤賢二郎】

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