内装リニューアルを実施した普通教室を視察する吉村洋文知事=堺市で2025年10月24日午前11時50分、面川美栄撮影

 大阪府の吉村洋文知事は24日、築年数が30~60年の府立高98校と支援学校30校について、全学年の普通教室や廊下などをリニューアルする方針を明らかにした。2026年度から5年間かけて実施し、短期間で良好な学習環境の整備を図る。

 府は昨年度と今年度、モデル校7校でリニューアルを試験的に実施している。吉村知事は24日、モデル校の府立泉陽高(堺市堺区)を視察。同校の現校舎は築56年で、3年生の普通教室8クラスをリニューアルした。壁や扉の色は生徒が話し合って決めたといい、壁は暖色の黄色に塗られ、木目だった床にはシートが張られた。

 吉村知事と懇談した3年生らは「明るみが増して、勉強のやる気がわくようになった」「自分たちで色を決めたので、学校にとても愛着がわいた」などと話した。吉村知事は「教室の雰囲気や明るさがずいぶん変わるんだと思った。教室がきれいで新しいこと、明るい気持ちになれることは大切。効果の大きい意義のある事業だと思う」と話した。【面川美栄】

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