サツマイモ=ゲッティ

 サツマイモを広めた人物といえば、青木昆陽が有名ですが、その30年も前に琉球からサツマイモを持ち帰り、薩摩で栽培を始めた船乗り、前田利右衛門のことはあまり知られていません。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「サツマイモを広めた人たち」を解説します。

Q サツマイモを広めた人ってどんな人なの?

A サツマイモを広めた人物として有名なのは、蘭学者の青木昆陽です。昆陽は「甘藷(かんしょ)先生」とも呼ばれています。

Q 昆陽はどんなことをしたの?

A 昆陽は、サツマイモの栽培方法などをまとめた「蕃藷考(ばんしょこう)」という本を江戸幕府に上申しました。

Q 前田利右衛門って人もいたのかな。

A 前田利右衛門は、薩摩半島の南端・山川(今の指宿市)出身の船乗りで、1705年に琉球からサツマイモを持ち帰りました。やせた土地でも育つサツマイモを見て、薩摩での栽培を思いついたそうです。

Q 利右衛門はどうやってサツマイモを広めたの?

A 利右衛門が作ったサツマイモは味も良く、火山灰質の土地でもよく育ちました。利右衛門はサツマイモの種イモや苗を惜しみなく配り、育て方も多くの人に伝えました。

Q 利右衛門は大もうけだね。

A 利右衛門はサツマイモを売ってもうけることもできましたが、みんなのために分け与えました。

Q サツマイモのおかげで何か変わったの?

A 鹿児島では江戸時代の三大飢饉(ききん、享保・天明・天保)の時も、サツマイモのおかげで餓死者が出なかったとされています。

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