教育現場ではタブレット端末の活用が進んでいる(写真はイメージ)=ゲッティ

 学校で使うタブレット端末が全額保護者負担となったことで、岐阜県内で見直しを求める署名活動が行われています。これまで公立高校の生徒には無償で貸し出されてきた端末ですが、県教育委員会は来春の新入生から各家庭で購入するよう求めることにしました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「高校のタブレット端末購入費と保護者負担」を解説します。

Q タブレット端末の購入費が全額保護者負担って聞いたよ。どうしてそんなことになったの?

A 岐阜県では、これまで無償で端末が貸し出されていましたが、来春からは新入生が自分で端末を用意することになります。県教育委員会は、端末の更新時期が過ぎて故障が増えていることや、国の新たな支援が見込めないことから、保護者に購入費を負担してもらう方針に変えました。

Q どれくらいの金額が必要なの?

A 購入費は6万~10万円程度が想定されています。条件が合えば家庭にある端末を使うこともできます。

Q 「高校無償化」と言われているけど、新たな出費があるのかな。

A 保護者の中には「意見を聞かずに突然、決めた。さらなる負担は家計へのダメージが大きい」と訴える人もいます。署名活動で集まった署名は、近く県教育委員会に提出される予定です。

Q 他の都道府県も同じように保護者負担なの?

A 文部科学省の昨年5月時点の調査では、岐阜を含む23府県が原則公費、24都道府県が保護者負担でした。最近は岐阜県のように保護者負担に方針を変える自治体が増えています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。