東日本大震災の後に制定された「津波防災の日」の5日、千葉県銚子市の小中学校で地震と津波への対応訓練があった。銚子市では沿岸部だけでなく、利根川でも津波が遡上(そじょう)する危険性があるため、毎年訓練を続けている。
訓練は「午後1時半に千葉県東方沖で震度6強の地震が発生し、大津波警報が発令された」との想定で実施さた。市中心部にある市立双葉小では、児童たちが机の下に一時避難した後、防災頭巾をかぶって校庭に集まった。担任らの引率で上級生が下級生の手を引き、約900メートル離れた高台にある市立第三中を目指した。
第三中の体育館では避難所開設の訓練があり、生徒がパーティションや簡易ベッドの組み立てに挑んだ。第三中3年の山崎杏奈さん(15)は「災害はいつ起きるかわからないので、家族や周りの人に頼らず、率先して動けるようになりたい」と話した。【近藤卓資】
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