小田急電鉄の列車がJR御殿場線に乗り入れ運転を開始して70周年を迎え、ロマンスカーミュージアム(神奈川県海老名市)が記念の企画展を開催している。解説パネルなどで70年を振り返ることができる。
戦後に箱根湯本へ乗り入れた小田急は、「富士と箱根の一体化」の一環として、新松田駅近くから旧国鉄御殿場線へ乗り入れる計画を進めた。同線は当時未電化で、小田急はディーゼルカー「キハ5000形」を投入し、1955年10月に乗り入れを開始。新宿―御殿場間で「銀嶺(ぎんれい)」などを運行した。
68年に同線が電化されるとロマンスカーSE(3000形)を投入し、「あさぎり」を運行。国鉄の民営化後も乗り入れは引き継がれ、一時は沼津まで区間を延長した。小田急は現在、新宿―御殿場間で「ふじさん」を運行している。
12月1日まで。同ミュージアムの入館料(中学生以上900円など)で観覧できる。銀嶺のヘッドマークや、歴代乗り入れ車両の模型、記念乗車券なども展示している。火曜休館。【佐藤浩】
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