デフリンピックスクエアでは大会期間を通じて開設し、誰でも入場できる(14日、東京都渋谷区)

聴覚障害者の国際スポーツ大会「東京デフリンピック」の運営準備本部などは14日、大会の拠点施設「デフリンピックスクエア」の開設式典を開いた。障害の壁を越えてコミュニケーションを取れる技術体験のほか、聴覚障害への理解を深める企画を催す。誰でも入場でき、15日の開幕から26日の閉幕まで開設する。

国立オリンピック記念青少年総合センター(東京・渋谷)の一角に設けた。手話言語や音声を即座に文字へ変換するソフトバンクのサービス「シュアトーク」などを展示する。トヨタ自動車はデフサッカーの体験ブースを設ける。

国際ろう者スポーツ委員会のアダム・コーサ会長は「スクエアの役割はろう者の文化を社会にきちんと示すものだ」と述べた。日本のアニメや伝統文化を発信するほか、大会の運営本部や練習会場としても使う。

大会に81カ国・地域、難民チームなど過去最多の3081人の選手がエントリーしたことも記者会見で発表した。協賛契約の締結先は160者にのぼる。全日本ろうあ連盟デフリンピック運営委員会の久松三二委員長は「大会を通して情報バリアフリーを推進し、共生社会を実現させる」と語った。

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