
長崎市などが実行委員会を構成する被爆80年の「長崎平和ハーフマラソン」が16日開かれ、3639人が長崎のまちを駆け抜けた。例年開かれている「長崎ベイサイドマラソン」のコースを一部変更し、平和公園の中にある市営陸上競技場を通る今年だけの大会となった。
当初は被爆75年の2020年に平和マラソンを開催予定だったが、新型コロナウイルス禍で延期になっていた。16日は快晴の空の下、ハーフマラソンに2878人、1.9キロのファンランに761人が参加した。それぞれのランナーがゼッケンに平和への思いを記して臨んだ。
記者はハーフに参加した。序盤の市営陸上競技場あたりでは体が軽かったが、中盤に入ると「坂のまち」長崎らしいアップダウンが体にこたえ足取りが重くなった。そんな中で、地域の方々の熱い声援が力になった。急坂を上った先にあった「女神大橋」では海を望む爽快な景色を味わうことができた。
ハーフの制限時間は2時間半とマラソン経験が浅い記者にはタイトにも思えたが、9割にあたる2587人が完走した。記者のタイムは2時間16分29秒だった。
ゲストとしてファンランを走った有森裕子さんは開会式で「スポーツが当たり前にでき、楽しんでこられた根底には平和があったと感じている」と話した。長崎市は来年以降は「長崎ベイサイドマラソン」を開く方針だ。

長崎県では日本陸連公認のフルマラソン大会はこれまで存在しなかった。諫早市と雲仙市、長崎陸上競技協会は両市内を走る「長崎ミュージックフェスマラソン」を27年1月に公認大会として開く計画を進めている。音楽を組み合わせた新しいコンセプトの大会にする方針で、東京マラソンを運営する東京マラソン財団がプロデュースする。
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