NPO法人「フードバンク北九州ライフアゲイン」(北九州市八幡東区)は、給食がなくなる冬休み、経済的に厳しい家庭に食品やクリスマスのお菓子を届けようと、クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。同法人は「子どもたちが安心して年末年始を過ごせるよう、笑顔を届けるサンタクロースになって」と呼びかける。
同法人は2020年から年2回、給食がない夏休みと冬休みに「お腹(なか)いっぱい大作戦」として市内の児童扶養手当受給世帯と就学援助受給世帯の希望者に食品や菓子を贈る。
今冬も夏と同様1400世帯に食品を届ける。企業や団体から寄付された米やレトルト食品、麺類などの食品や菓子に加え、家族の思い出づくりになるように親子で作れるクリスマスケーキキットも同封する。
クリスマス前に届けようと、既に準備を進めている。作業を手伝う小倉北区の松尾美香さん(69)は「つらい思いをしている子どもがいると聞いてボランティアに参加した。親子で楽しくケーキを作るほほえましい光景を思って袋詰めしました」と話した。
希望者が多い場合は抽選。漏れた世帯の子も希望すれば年齢、性別に合った絵本や児童書をプレゼントする。食品を継続支援している約120世帯の子どもには選ぶ楽しさを経験してもらおうと、駄菓子屋のように施設内に並べた菓子から好きなものを選んでもらう企画も計画している。
CFは12月25日までに200万円を目標に実施中で、17日現在104万7000円が集まっている。寄付金は食品や菓子の購入費、送料、運営費などに充てられる。
同法人事務局長の木村和利さん(63)は「せっかくのクリスマスに親子で楽しい思いをしてもらいたい」。CFへの寄付は同法人のホームページから。【斎藤毅】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。