(写真はイメージです) Lenar Nigmatullin-Shutterstock

<シートベルト着用サインが点灯していて立つこともできず。両親はこのピンチにどう対処した?>

乳児とともに飛行機に乗っていた夫妻は、着陸態勢に入った機内で娘が思わぬハプニングを起こしたことで、急遽工夫して対処せざるを得なくなった。

【動画】着陸態勢の機内でうんちまみれ、赤ちゃんとおむつが「大惨事」に...窮地の両親が「驚異的な機転」を発揮

ミズーリ州在住のグラツィア・ウェルドンは、夫のカーティス、そして娘のジアナとともに着陸を目前にしていた。そのとき、新米の親なら誰もが恐れる事態が起きた。

ウェルドンはTikTokアカウント(@graziaweldon)に投稿した動画の中で、その時の状況を「着陸中におむつが大惨事に」と説明している。

新米の親にとって、いつどこであってもおむつ交換できる能力は不可欠なスキルだ。

ベビー用品ブランド「マンチキン」がアメリカの親1000人を対象に行った調査では、94%が車内でおむつ替えをした経験があり、58%は店舗の試着室で行ったと回答している。

しかし、今回のケースはそれよりも複雑だった。

すでにシートベルト着用サインが点灯していたため、ウェルドン夫妻はジアナのおむつをきちんと替えることができなかった。しかも、その「大惨事」はおむつだけでは済まず、ジアナにはほぼ全身の着替えが必要だった。だが、その場で着替えさせる手段はなかった──結果、彼らは即興で対処せざるを得なかった。

夫妻はとっさにビニール袋に脚を通すための穴を2つ開け、汚れた服のままのジアナを袋の中に入れた。ジアナの汚物を封じ込めるうえで、この方法は極めて有効だった。ある程度、においを抑える効果もあった。

しかし、物語はこれで終わらなかった。飛行機が着陸すると、ウェルドン一家は優先的に降機できる措置を受けられることが判明した。

ウェルドンは少しばかり恥ずかしかったと明かす。「全機内にアナウンスされました。『このご家族と赤ちゃんを先に降ろしてください。おむつ替えのためです』って」

夫妻が考案した応急処置の動画はTikTokで大きな反響を呼び、570万回以上の再生回数を記録した。

ただ、一部の視聴者は「なぜ普通に立っておむつを替えなかったのか」と疑問を呈した。「いやいや、立って替えればいいじゃん。誰もダメだなんて言えないでしょ」といったコメントもあった。

そうした意見に対し、別のTikTokユーザーが理由を説明した。

「子供が数分間うんちまみれで座っていても命に関わることはない。でも、着陸中に本来着席してシートベルトをしているべき場面で立ち歩くことは命に関わる。ほとんどの飛行機事故は離着陸のときに起きるんだよ」

批判や混乱を受け、ウェルドン自身もコメント欄に登場し、当時の状況を補足した。「座席から立てるようになった瞬間におむつ替えしました」「膝の上で替えるには無理がありました。とにかくひどい状態でしたが娘は元気です」と述べている。

本誌はウェルドンにコメントを求めている。

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