大学入学共通テストの試験会場(写真と本文は関係ありません)=東京都文京区で2025年1月18日午前9時6分、玉城達郎撮影

 第1志望の合格発表前に滑り止めの大学などに入学金を納める「二重払い」について、文部科学省が求めている負担軽減制度を導入している東京都内の大学はわずか3%の4校にとどまっていることが明らかになりました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「私立大の入学金二重払い問題」を解説します。

Q 入学金の二重払いって聞いたよ。どんなことなの?

A 入学金の二重払いとは、第1志望の合格発表前に、滑り止めの大学などに入学金を先に払うことです。もし第1志望に合格してそちらに進学すると、最初に払った入学金は戻らないため、2つの大学に入学金を払うことになります。

Q 負担軽減制度ってなんだっけ。

A 文部科学省は今年6月、受験生の負担軽減を求める通知を出しました。金額の抑制に努めることや、納付締め切りを複数回に分けて設定することなどを求めました。

Q 東京都内でこの制度がある大学はどこかな。

A 入学金の二重払い問題に取り組む若者グループ「入学金調査プロジェクト」によると、17日時点で確認できたのは、産業能率大、大東文化大、嘉悦大、文化学園大の4大学でした。

Q 入学しない受験生からの入学金収入はどれくらいになるの?

A 文科省のデータなどを基に試算すると、全国で355億円に上るそうです。

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