2027年度以降の学生募集停止を発表した京都華頂大=京都市東山区で2025年11月20日午後2時46分、太田裕之撮影

 京都市東山区の京都華頂大・華頂短大は2027年度以降の学生募集を停止すると、運営する学校法人「佛教教育学園」が20日発表した。いずれも女子のみで、18歳人口の減少や共学志向の高まりを背景にここ数年、定員割れが続いていたのが理由。26年度は募集し、全ての在学生が卒業した後に閉学となる。

 短大は1911年創立の華頂女学院を源流に53年に開学。大学は短大の一部を改組する形で2011年に開学し、25年に日本文化学部を新設したばかりだった。5月1日現在の学生数は大学352人、短大210人。25年度の入学者は大学が募集定員180人に対し108人、短大は120人に対し66人だった。

2027年度以降の学生募集停止を記者会見で発表する京都華頂大・華頂短大の中野正明学長(右)と、学校法人佛教教育学園の田中典彦理事長=京都市東山区で2025年11月20日午後3時2分、太田裕之撮影

 短大は幼稚園教諭や保育士の育成で知られるが、記者会見した中野正明学長は「新型コロナウイルス禍で入学者が激減し、コロナ明け後も厳しいままだった」などと語った。

 浄土宗系の同法人は他に佛教大、華頂女子高校、東山高校・中学校などを設置しているが、運営に変更はないとした。【太田裕之】

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